アスベストス
こんにちは。
三寒四温。空気は春めいて時折暑く薄着傾向。ゆえに会社では空調もオフ気味。
はたまた朝は肌寒く、その寒さを引きずるような雨も降る。
歳はとれども春の空模様に踊らされ、油断して鼻と喉あたりで若干の不調を否めずです。
さて、最近気になって買った本です。
「アスベストス」 佐伯一麦著
その名が表すよう、アスベスト被害を4編の短編小説にした一冊です。
アスベストと近しい我々の業界ですので、研究の対象とすべくこちらをゲットしました。
なんといっても、実は著者の佐伯氏自身、昔電気工事士をしていたことでアスベスト被害者です。読むと痛みの表現がなんとも痛々しく、実際の生の声なのだと感じます。
大藪書棚に寄贈しますので、気になる方は手に取って読まれてください。
(※大藪書棚➡大藪組の持ち寄り本棚)
アスベスト(日本名;石綿)その昔、耐熱性・保温性に優れるとして、建材の一部や吹付材等に使われ、奇跡の鉱物として重宝されました。思い起こすと懐かしい、小学校の理科実験に使う金網の白い部分にも使われていたそうですね。
髪の毛の1/5000の細さなのですが、長時間アスベストの飛散した空気を吸うと、長期の潜伏期間を経て肺がんや中皮腫などの健康被害が出る可能性があることがわかり、現在では使われなくなっています。
年々建設業界でもアスベストの動きが強化されています。
調査をして、アスベスト含有と判断されれば、飛散防止の措置を講じる。
令和4年4月からはその調査や飛散防止の措置が本当に小規模な工事にも必要となってきます。
国交省からの通達
https://www.mhlw.go.jp/content/000912792.pdf
この本でも小さなリフォーム工事でアスベスト含有建材を発見した話などがあり、実社会のなかでもすぐ真隣にある話。他人ごとではないことを思い知ります。
工事を請け負う私たちは、お客様にできるだけ負担が出ないように望むばかりですが、健康被害につながるようなことはもちろんできません。きちんとした調査のうえで、法令順守に則り、しかるべき措置を図って作業を進めてまいります。
今後の社会で、アスベスト対策にどんな波が生じてくるのでしょう。
負の遺産ですが、今後の研究課題であります。
さて、今日も定点観測。
緑は変わらずですが、春らしくチューリップがわいわいにぎわってます。
桜満開予想は今週末から4月初旬あたりでしょうか。
お花見で風邪召されませぬよう、お気をつけくださいね。
ではまた来週!
メディア広報企画課